Q 着磁電源とは?
 
着磁電源ES型3000〜6000V

 永久磁石はそれだけではただの磁性体物質です。
 これに適切な方法で強い磁気を与えてやると、はじめて強力な磁気を帯び、その性質はほとんど変化しません。N極S極が吸引しあい、同極同士は反発する性質、また磁性金属を吸着したり、光の反射角を変化させたりという性質を利用して、磁石はモータやセンサ、通信、医療、制御などに不可欠のアイテムとして位置付けされています。
 着磁電源は、これら永久磁石の多岐わたる利用分野それぞれに必要な、極数、磁化レベルなどのニーズに、正確かつ精密に磁気を入れるための装置で、電源と着磁するための治具の組合わせで使われます。
 永久磁石に磁性を持たせるには大変大きなエネルギーを必要としますので、一般的にはコンデンサに充電した高電圧を一気に治具に流すことにより、高い着磁用の磁場をマグネットに与えます。着磁電源の選択には、マグネットの材質、着磁極数、サイズなどの要素を加味して決定します。

   
 Q 脱磁電源とは?
 
脱磁電源CD型1500〜4000

 マグネットの脱磁にはいろいろな考えがあります。ひとつは、リサイクルの問題。プラスティック磁石は射出成型の際にスプールランナーと呼ばれる、射出口から型までの経路にあたる部分が必ず出来ます。これを再利用するには、ランナーを細かく粉砕しますが、この時スプールランナーに磁気が残っていると、破砕工程で団子状に絡み合ったり、刃に吸着して作業そのものが出来なくなりますので、必ず脱磁します。また、着磁工程でモータのハウジングにマグネットを固定する際に仮着磁します。固定後ロータを組みこむ時に磁気が残っていると組み立て工程の効率が落ちますので脱磁の工程が入ります。着磁量管理を必要とするマグネットの場合に不良品を再着磁する前に脱磁します。その他、着磁量管理で不良品を再度着磁する前にも一旦脱磁します。
 永久磁石は一般磁性体に比べて、保持力(HC)が非常に高く、容易に減磁しません。これを脱磁するには、コンデンサとコイルによる共振減衰脱磁という方法をとります。着磁電源と同じようにコンデンサに充電した高い電荷をコイルに流し、共振磁場を発生させます。コイルでは、NS極が反転しながら減衰していきますので、マグネットは反転磁場のなかで脱磁されます。
 サマコバ以上の高HC材のマグネットを完全に「0」まで脱磁することは難しく、またネオジ磁石は脱磁すると、バージン材の磁石と比較して初期磁化特性が違ってくるので、注意が必要です。

 

 Q 着磁装置の選定はどういう事に気をつけますか?
 
電源の一覧表へ
 要求される着磁特性を得るには、マグネットの形状や寸法、極数など固有の条件に合わせて治具を製作する必要があります。
 具体的には次の項目を提示いただければ、最適な着磁装置を選定いたします。
 

 

  1. マグネットの材質(メーカー名=磁気特性を確認するため
  2. マグネットの寸法、形状
  3. 着磁波形の指定の有無
  4. マグネット単品での着磁か、組込み品の状態か
  5. 着磁極数
  6. フル着磁かレベル着磁か
  7. 時間当たりの着磁生産個数